個性を持つ子ども

【事例3】

何度言っても、ルールを守らないのですがどうしたらいいでしょうか?

 

①理解できていない、

②わかっているけれど、ついその時に破ってしまう、

の2つの場合に分けて考えてみましょう。

①の場合、お子さんに理解できるように伝える工夫が必要になります。ルールを単純にしたり、実際にやってみせながら説明するのもいいかもしれません。

②の場合、どうしても負けたくないとか、つい衝動的に手が出てしまうなどのお子さんの発達の特性が影響しているかもしれません。勝ち負けにこだわるお子さんの場合、最初は大人が相手をして勝たせてあげるところから始め、次第に勝ったり負けたりを入れていくようにするといいかもしれません。また衝動的なお子さんの場合、遊びの中でちょっとだけ動きを止めたり待ったりする遊び(例;だるまさんが転んだ、電車ごっこで踏み切りで待つ)などから自分の動きをコントロールする力を育てることができます。膝の上に座らせたり、後から身体を抱いてあげて、直接やさしく動きを抑えるお手伝いをしてあげるのも時にはいいかもしれません。

個性を持つ子ども: 事例1事例2事例3|事例4