代表者ご挨拶

理事 土田玲子

私がアメリカに留学して日本に戻ってきた時代(1970年後半)は、いわゆる発達障害と呼ばれる子どもたちの日本での認識はほとんど皆無の状態でした。もともと人の認知機能や高次脳機能障害に興味があった私は、日本にMBD(微細脳機能障害)の言葉を紹介した故鈴木昌樹先生の、「自閉症は認知障害」とのコメントに大変興味を持ち、アメリカでこのような子どもたちの理解と支援の理論である感覚統合理論に出会いました。

なごみの杜は、この理論を生かしながら子どもたちの生き生き人生を応援する場所として平成16年に設立されました。理事の多くが子どもたちの保護者であり、現在も多くの保護者のボランティアによって支えられているという点も大きな特徴です。子どもの個別支援だけではなく、小グループによる子ども同士の社会的な交流も促し、さらには大学生のボランティアも巻き込んで、将来の理解者を育てる活動も行っています。

小さな法人ではありますが、心温かく熱心な若者たちががんばって子どもたちを支えてきてくれています。これからも子どもたちを中心に、保護者さんたちと手を組みながらその育ちをサポートして行きたいと思っています。


法人概要

名称 特定非営利活動法人 なごみの杜
所在地

〒850-0031 長崎県長崎市桜町5-20 小川ビル2F [地図]

TEL 

095-829-2469

FAX

095-808-0396

設立年月日

2004年(平成16年)7月28日

代表者

代表理事 土田 玲子

体制

副代表理事 山口 哲也

副代表理事 辻 光

理事    奥野 由美

理事    原田 歩

事業内容

子どもの特性に合わせた発達支援事業

及び ちょっと気になる子への理解を促すための啓発事業


なごみの杜―設立までの経緯

NPO法人なごみの杜の立ち上げの経緯は、現在代表理事を務める土田が長崎大学保健学科での仕事の傍ら、ボランティアでお子さんの応援を行っていた所から始まります。

この時代は、現在よりも発達障害ということばやちょっと気になる子に対する理解が広まっていなかったにも関わらず、この活動を通じて応援を必要とする子ども達が増え初め、特に就学後のお子さん方のニーズがどんどん強まって行きました。そこで、そのニーズに応えられるように保護者の方々と協力して長崎YMCAに働きかけを行い、小集団や個別でのプログラムが実施されるようになりました。

その後、しばらく長崎YMCAで活動を行い、法人設立後に現在の宝町電停前に移動してNPO法人なごみの杜としての活動を開始しました。この際、プレイルームの内装や運営、事務、備品調達など様々な場面でスタッフや保護者の協力により子ども達の応援の場が整っていき、現在のなごみの杜の活動があります。

【写真説明】スタッフが自ら天井板をはがして天井を高くしました。壁も子ども達と塗りました。


長崎市なごみの杜