支援事例のご紹介

1.個性を持つ子どもとは?

子ども達は個性豊かに成長していきます。得意なことや不得意な事、興味・関心を持つ対象、そして成長の道筋などは人それぞれに違います。ですから子ども達の育て方も皆同じではありません。多くの場合、お母さんは子育てに困ると、ママ友だちやおばあさんなど周囲の身近な人に相談したり、自分で工夫する中で、子どもの成長と共に次第に悩みも解消されていくことが多いと思われます。

けれど、困りごとがそのような方法ではなかなか解決できなかったり、子どもの様子が周囲の子ども達と大きく違う事もあります。このような、とても個性的な発達特性を持つ「ちょっと気になる子ども達」の子育てでは、なかなかその悩みや心配が周囲に理解されにくく、その対応も難しい事がよくあります。

2.個性を持つ子ども ―その事例

【事例1】

興味のある事はとても集中して学ぶ事ができるのに、興味の無いことへの取り組みがとても難しいのですが、どう理解したらいいのでしょうか? →もっと見る


【事例2】

身体の使い方が極端に不器用なのですが、どう育てたらいいでしょうか? →もっと見る


【事例3】

極端に落ち着きがなく、ずっと動き回って活動していても、あまり疲れる様子が無いのですが、どう理解してあげたらいいのでしょうか? →もっと見る


【事例4】

お友達と遊ぶといつもトラブルを起こします。どうしたらいいでしょうか? →もっと見る

3.個性を持つ子ども ―その子育て

ちょっと気になる子ども達は、とても個性豊かな子ども達でもあります。得意な事や困っている事も人それぞれです。子ども一人一人をしっかりと見て、その子にあった育て方を考えて行くことが最良の方法です。ちょっと気になる子どもの子育てにおいて、大切な事がいくつかあります。

 

  1. 子どもの持っている力をしっかり見極め、適切な発達支援に結びつけること。
    〇発達の検査などのアセスメントと発達特性に合わせた支援が大切です。
     
  2. その子どもに合った課題の提供と成功体験を積み重ねて行くこと。
    〇ほどよい挑戦と成功体験によって試行錯誤の機会を提供し、発達を促していく事が大切です。

  3. 子どもが困っている事、その周囲の人が困っている事の理由を見極め対応すること
    〇子どもの発達特性や発達段階に合わせて、環境や課題を調整する事が大切です。
     
  4. 子どもを育てる周囲の人が子どもに対する理解を深め、適切に支援を行うこと。
    〇保護者やその他の家族、園や学校の先生方など、子どもの育ちにおけるキーパーソンとなる人を支えることが大切です。

  5. 自己肯定感を育て、「生き生きと生きる」事を支えること。
    〇得意な事を伸ばし、苦手な事は対処スキルを身に付けて行くことが大切です。

  6. 子ども達自身が自分の事を的確に理解して行くこと。
    〇自分自身を見つめなおす機会を作り、社会的スキルを身に付け社会に適応して行く力を育てる事が大切です。

 

長崎市なごみの杜